「開く」を意識してみよう!読みやすいブログ
わたしは前職でも広告原稿を書くことは多かったのですが、特に最近、ある程度長い文章を書くようになってから、読みやすくするために意識していることがあります。
それは「開いた」表現を使用すること。
目次
表現を「開く」?何それどーいうこと??
簡単に言うと、漢字をもつ表現であっても「あえて」ひらがな表記にすることです。
すばらしくまとめてくださっているツイートを発見しましたので、ご覧ください。
本日も素人さんの原稿をチェックしているのですが、先日少し書いたように「特にこだわりがなければ開いた(平仮名にする)ほうが読みやすくなる表現」の一覧をザッとまとめてみました。まったく意識していない人が少し気をつけると、かなり変わります。 pic.twitter.com/kP5gq2aFbR
— たられば (@tarareba722) 2015年5月30日
中高生の頃って、やたら難しい漢字を使いたくなるじゃないですか。「これなんて読むの?」って聞かれたら、もう満面の笑みで教えちゃうみたいな。
それって、読み手のことが見えていない、独りよがりの表現なんですよね。
「捗る(はかどる)」とか、使ってたなぁ……こうやってまとめられちゃうと、なんだか恥ずかしい(^ ^;)
意識して「開く」だけで、グッとプロっぽく
先ほどのツイートでまとめてくださっている表現のほかに、以下のようなルールがありますので、意識してみるとよいと思います。
(一般的なルールなので、必ずしもこうしなければ間違いというわけではありません。意図があればもちろんOKです)
補助動詞は開く
補助動詞とは、別の動詞のあとについて初めて意味をなす動詞。
・ 読んでおいてください。(補助動詞)
・ それを私に下さい。(普通の動詞)
複合動詞はどちらかを開く(通常はうしろ)
複合動詞とは、2語以上の自立語からなる動詞。私はあえて閉じることも多いですが。
・ 見回す→見まわす
・ 帰り着く→帰りつく
形式名詞は開く
形式名詞とは、実質的に意味をなさない名詞。
・ 苦手な事→苦手なこと
・ 彼の思いによる物→彼の思いによるもの
個人的には、3つめの形式名詞が閉じて書かれた文章は、特につたない印象を受けますね。ご参考まで(^^)
「正しい」表現と「良い」表現は違う
漢字を開くかどうかにも通ずるものがあると思うのですが、必ずしも「正しい」表現が最適な表現ではありません。
ビジネス文書を書くときとSNSに投稿するときでは、当然「良い」表現は変わってくるし、もっと言えば同じSNSであっても、誰に向けて書いたものなのかによって「良い」表現は変わってくるはずですよね。
そんなふうに、読み手のことを考えながら書くこと。結局はそれに尽きるのかもしれませんね。